先日、母が私の小学校の卒業アルバムを見ていた。何しているのか聞くと職場のアルバイトに私と同級生の子がいたらしくその子を探しているのだと答えた。そしてその子の苗字を聞いて、私は反射的に後退りした。母の探しているその子は昔、私をイジメていた子だったのだ。記憶の裏側に隠れていた、目を背けていたものが輪郭を帯びだす。なぜ、生きているのか。私が心の内でしっかり殺したはずなのに。しかも母と同じ職場に。本当にやめてくれ気持ち悪いしね死ね死ねいsねとずっと静かに唱えていた、

私は、今、大丈夫なのに。突如、過去が覆いかぶさってくる。イジメられていたあの頃。試着室で着替えている時に洋服を隠されて長い間ひとりで籠もっていたこと。こっくりさんの祟りという口実で私に裏で嫌がらせをしていたこと。私は、こんなにも覚えている、なのに、過去の私は救えない。悔しい。あの頃、ちゃんと感情をぶつけられていたら、当時の私も報われていたし、今の私もきっと清々しい気持ちでいられたはず。だから、私は我慢しません。きちんと素直に、人に伝えたい。自分の人生、切り開いていくのはきっと自分自身しかできないから。